いまではすっかり日本語と化している「飲茶(やむちゃ)」
日本でも飲茶を楽しめる所がすごく増えましたね!
もともと「飲茶」とは、中国の食文化の一つで、点心をつまみながら中国茶を楽しむ食事のスタイルの事をいいます。
先日、香港で昔ながらの美味しい飲茶が楽しめるお店があると聞いて行ってきました。
それがこちら、蓮香楼
香港蓮香楼は、昔ながらの飲茶情緒が漂うお店として人気があります。
基本的に相席になりますが、朝からとても混雑していてなかなか席が空きません。
地元の人は朝早く来て、お茶を飲みながら新聞を読み、そして点心を幾つか選んでいただく。
日本で言うところの、喫茶店でモーニングを食べる感覚とでもいいましょうか。
そう聞くと名古屋に住んでいる私にはとてもなじみ深く感じてしまいます。笑
この蓮香楼、昔ながらのワゴンスタイルと聞いていたので、すごく楽しみ!
先ずはお店に入って、空いている席を探しましょう。
奥の方にちょうど2名分の席があったので、急いで確保します。
もちろん、相席しかありませんよ。笑
中国語ができなくても、同じ席の方に指差しして確認をすれば大丈夫。
席に座ると、すかさず店員がやって来てお茶碗とお箸のセットを持ってきてくれます。
それと同時に、洗杯といって食器とお箸を洗う器がやって来ます。
先ずはお茶を頼んでと、何も言わないとこれでいいかと持ってくるのが普洱茶(プーアール茶)。もちろんこれ以外のお茶も頼むことができますが、私は点心を頂くときは大体この普洱茶を頼みます。
先ほど記載した「洗杯」にはお茶が必要です。
一煎目のお茶は美味しくないので、そのお茶を使って食器や箸を洗います。
もともとは衛生上の理由から飲茶には欠かせないんですけれど、今ではその名残というか習慣が残っていて、儀式みたいな感じになっていますね。
簡単なメニューは壁にありますが、食べたいのはこちらではありません。
先ほども書きましたが、ここのお店の売りはオールドスタイルの飲茶
席でのんきに座っていては何も食べられませんよ!
おお~っ、急に人だかりが!!
行って見ると、ワゴンに色々な点心が乗ってきていますね~
ここからは早い者勝ち!
ぐずぐずしていると、人気のものはあっという間になくなってしまいます。
食べたいものを指して、係りの人にテーブルにあった伝票を差し出して印をつけてもらいます。
こちらが戦利品。笑
左が蓮の実餡饅頭、右が焼豚饅
他にも、蓮蒸しご飯に焼売、湯葉のあんかけとかも
どれもすごく美味しい~!
このお店の点心は、どれも日本人の口に合うものばかりです。
席の近くまでワゴンで蒸しながらやってくるので熱々です。
やけどに注意して食べてくださいね。
このお店にはもう一つ有名なものがあります。
それがこの月餅
中国では季節の贈り物として活用されている月餅。
お店の名前にもある「蓮」の餡入りの月餅を最初に作ったお店でもあります。
私も一つ購入していただいたのですが、今まで食べたどの月餅とは全くの別物というくらい美味しくてビックリ!
機会がありましたらこちらも試してみてください。
このオールドスタイルで飲茶を楽しめる蓮香楼、最初はちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんが、慣れればすごく楽な方式ですので、勇気を出して行ってみてください。
日本語も英語も通じませんが、近くに居るマネージャーみたいな人が「外国人」と分かると色々と指南してくれますので大丈夫ですよ!
お店の場所
そして電話番号
蓮香楼
香港中環威霊頓街160号
電話 2544-4556
営業時間 06:00-23:00(飲茶は17:00まで)
休業日 旧正月3日間及び中秋節の翌日
カード不可
http://www.linheung.com.hk/lin_heung_tea_house/
※蓮香居は姉妹店です。